過去ログ - 碇シンジの日常
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4: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2013/11/22(金) 15:48:00.78 ID:u+8m6M7I0
この事をミサトに相談した時、シンジの保護者はビール缶のプルトップを開けながら答えた。

「シンちゃんも色々大変ねー」

他人事の様に、ミサトは言う。

「そんな事言ってないで、何とかして下さいよ、ミサトさん!」

「そうは言ってもねえ……」

ビールを喉に入れつつ、ミサトは少し考えるふりをする。歯切れの悪さはミサトがその理由を知っているからであった。

「何でもねえ、最近アスカ、怖い夢をよく見るらしいのよ」

「怖い夢?」

「そ。シンちゃんだってそういう経験はあるでしょ? アスカは女の子だもの。そういう時、誰かの側にいたいって気持ちわからない?」

シンジ「でも……。だったら、ミサトさんのところに行けばいいのに……」

「私じゃ意味ないのよん。アスカがシンジ君の布団に潜り込むのは、そこにシンジ君がいるからよ」

「……どういう事です?」

「その怖い夢ってのがさ。シンジ君がエバーに乗ったまま、十四年間、ずっと帰ってこなくなる夢らしいのよ」

「僕が?」

「そう。だから、その夢を見た後はシンジ君がどっかに行っちゃうんじゃないかってすごく不安になるんだって。だから私も強く言えなくてね」

「そう……なんですか」

ちなみに、ミサトがシンジの布団に潜り込むのは単に寝相が悪いだけである。

何の意味もない。

そこにシンジがいるからではない。


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