84: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/03/03(月) 18:20:09.64 ID:bH+Tcx6s0
そんな事は露知らず、シンジ達四名は学校へと何とかたどり着いていた。
途中、アスカがシンジの為に甲斐甲斐しくポカリを頭からかけたり飲ませたりしていたので、炎天下の中で走り続けたにもかかわらず、着ぐるみを着ていたシンジもどうにか無事である。
その代償として、彼は頭からつま先までびしょびしょになっており、動く度に着ぐるみの中からちゃぽちゃぽと音をさせてはいたが。
「流石にこれはまずいわよね……。シンジ、アンタ体操服にでも着替えないと風邪引くわよ」
「うん。そうだね……。教室についたら着替えるよ」
それを聞いて、アスカがお決まりのセリフを言う。
「アンタ、バカァ? そんな濡れた格好で教室まで行くなんて迷惑以外の何でもないわよ!」
「あ……そうだね。でも……」
「でも、何よ?」
「教室に体操服が置いてあるんだ。だから……」
「ああ、もう。しっかたないわねえ。いいわよ、このアタシが取ってきてあげるわよ。感謝しなさいよ」
アスカは着ぐるみの頭をシンジに被せると、嬉しそうにハァハァ言いながら駆け出していった。
さっきまで全力疾走していたから息が荒くなったのだろう、とはその場にいた全員が思わなかった。
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