19: ◆vMrM7btFzA[saga]
2013/11/22(金) 19:03:37.73 ID:fx8HGgWAO
「全く、こんな状態の街に、どうして奴等は現れるのかしら」
一人言のつもりで私はそう呟いた。
しかしながら、戦闘中ずっと肩にしがみついていたインキュベーターは普通に聞いていた様で、私の言葉に返事をした。
「こんな事例は、僕達も観測した事がないよ」
私の肩にだらんともたれかかって、インキュベーターは続ける。
「いくら君が居るとはいえ、これだけの魔獣が人の居なくなった後も出てくるなんて、聞いたこともない。
それに僕には、魔獣達はこの街を破壊しようとしている様にも見える。じゃなきゃ、たった三ヶ月でこうはならないよ」
確かに今まで倒してきた魔獣達は、私を無視して無意味な破壊活動を行う事が多々あった。
「街の破壊が目的、ね」
そもそも魔女と違って、その存在自体がよく分かっていない魔獣だから、そういう事もあるのかも。
だからといって、私に何が出来るわけでもない。
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