22: ◆vMrM7btFzA[saga]
2013/11/22(金) 19:08:50.35 ID:fx8HGgWAO
それをハッキリと認識して、私は酷く動揺した。
今日まで私は、一体どうして鹿目まどかの存在を信じきっていられたのだろう。
彼女が居たという確たる証拠なんて、何処にもないというのに。
いや、本当はまどかなんて居ないかもしれないと無意識の内に考えたから、私はこの街に残ったのかもしれない。
この見滝原は、彼女に手渡されたリボン以外に唯一残されたあの子との共通点だから。
「……まどか」
掠れてしまう位小さな声であの子の名前を呼ぶ。
当然、返事はない。
自分がどうしようもなく一人ぼっちなのだと感じて、私は身を竦めた。
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