過去ログ - ほむら「私はここで」
1- 20
33: ◆vMrM7btFzA[saga]
2013/11/22(金) 21:09:31.52 ID:fx8HGgWAO


自分の名前を呼ぶ懐かしい声に、私はハッと空を見上げた。
周囲を見渡してみても、何もない。

でも、私には確かに聞こえていた。


「ほむらちゃん、自分を傷付けたりしたらダメだよ」


何かに包まれているかの様な感覚がして、私はゆっくりと右手を降ろした。

右手は私の知らない内に治っていて、赤ちゃんの肌みたいにすべすべだった。

痛みなんて微塵も感じなかった。


「まどか……?」


返事は、ない。
しかしそれは些細な事だった。

これまでの空虚な時間を顧みれば、声が聞こえただけでも十分過ぎるくらい。

傷一つない右手を、私は血塗れの頬に当てた。


「まどか……」


右手を頬擦りしながら、私は呟いた。

その時右手が頬の傷に触れて、傷が残っているのに気付いた私は血を拭いながら魔法で治した。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
63Res/31.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice