7: ◆vMrM7btFzA[saga]
2013/11/22(金) 18:49:17.89 ID:fx8HGgWAO
「ほら、そろそろ行かないと、引っ越しの荷物が届いちまうよ」
顔色も元に戻った杏子が、巴さんの肩を叩きながら言った。
巴さんは躊躇っている様な表情をして私を見詰めてきたが、微笑みながら頷くとゆっくりと手を離した。
「それじゃあ暁美さん、最後に一つだけ。
佐倉さんも言ってたけど、辛かったり寂しかったりしたら何時だって頼ってくれていいのよ。私達はずっと、仲間なんだから」
今にも泣いてしまいそうな、震える声で巴さんは言った。
彼女の話が終わると、続いて杏子が何時もの様にニヤリと口元を歪めて口を開いた。
「アンタが泣き付いてくるなんてのは、これっぽっちも想像出来ないけどね。
ま、変に気負わずに、遊びに来なよ。住所は知ってんだろ?」
63Res/31.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。