24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/23(土) 23:12:26.75 ID:CXnOni3h0
ステージ上で舞う妖精たちの輝きは、木星の前にはあまりにも小さかった。
ジュピターのダンス、歌は彼女たちの頑張ってきたものを嘲笑うかのように華麗で、無駄がない。
会場の客も、木星の引力に吸い込まれるかのように春香たちの下を離れて行った。
歌いながら、彼女達は心の中で叫んだ。
(何で、どうして!?)
いろいろな事を思い出しながら、
(一生懸命やったのに……)
数々の困難を、
(練習の成果を、誰も見てくれない……)
数々の喜びを、
(どうして、うまくいかないのかしら?)
思い出しながら……。
悔しさに溢れた春香の思考は止まった。
彼はハッとした。
「春香っ!」
思わず小さく声が出る。駆け出そうとしたときには、もう遅かった。
春香はステージ上で気を失い、倒れて動けなくなってしまったのだ。
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