過去ログ - モバP「晩秋の列車に揺られ」 -SS速報VIP

過去ログ - モバP「晩秋の列車に揺られ」

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6:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:35:14.91 ID:n4IOOgqXo
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以下略

7:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:35:45.30 ID:n4IOOgqXo
「遅いですよプロデューサーさん！　ボクを待たせるなんてなっていないですよ！」

「へ？」

以下略

8:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:36:11.72 ID:n4IOOgqXo
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「あぁ、そうだ。お前靴買ってこい。動きやすいもんを」

以下略

9:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:36:37.90 ID:n4IOOgqXo
　30分後に改札に向かうと、すでに買い物を終えていた幸子が一人佇んでいた。もしかしたら帰ってしまったのではないか、だなんて思いに駆られ憂いを帯びた表情をし俯いている。

「悪い、待たせた」

「え、あ、お、遅いですよプロデューサーさん！　何やってたんですか！」

以下略

10:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:37:03.44 ID:n4IOOgqXo
「あれ、そんなカバン持っていました？」

「ほっとけ」

　軽口をたたきながら切符売り場まで歩みを進める。

以下略

11:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:37:41.63 ID:n4IOOgqXo

　数分待つと、数人を載せた車両が目の前に止まる。誰も降りることもなく、かといって自分たち以外が乗ることもなく列車は進んだ。

　ガラリと開いたボックスシートに幸子と向い合って座り、このゆったりとした揺れを芯から感じつつ、外の風景を呆けて見ていた。

以下略

12:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:38:12.31 ID:n4IOOgqXo
　未だビルがフレームに収まる車内、季節の移り変わり、街の活気、そして過去未来への想い。そのそれぞれを頭の中で反芻させる自分たちを列車は運んでいく。

　環状線ではない、片道切符のこの旅。誰かといると、気まずさから癒やされないのではないかという考えは杞憂であったようだ。

　電車が進み、朱が視界に散りばめられてくる。木々、畑、山。そんな風景が色とりどりに世界を染めていく。

以下略

13:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:38:39.10 ID:n4IOOgqXo
「それでも、その――」

「誰かといるとさ」

　彼女の言葉を遮り、言葉を続ける。外の景色は紅、黄、緑。宝石が降るように葉が舞っている。

以下略

14:1 ◆H97.geL.RM[saga sage]
2013/11/24(日) 23:39:26.23 ID:n4IOOgqXo
一度休憩。書き溜めで終わりまで書いています。あいも変わらずの短編ですが。10分後くらいに再開します。

15:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:51:42.57 ID:n4IOOgqXo
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以下略

16:1 ◆H97.geL.RM[saga]
2013/11/24(日) 23:54:50.47 ID:n4IOOgqXo
「寒くないか？」

「え？　あぁ、少しだけです。我慢できないほどではないので大丈夫ですよ」

　そう言って小さく笑う。

以下略

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