179:舞園「×××××××××」 ◆P7wTWfu4wDoL[saga]
2013/11/26(火) 01:38:33.43 ID:k153DsmR0
「約束してくれた、ような気がしていたんです。
私をここから出してくれるって言葉…
どんな事をしても…絶対にって…そう言ってくれた…」
苗木「…あ」
苗木君はびっくりして“何かを思い出した”ような顔をしています。
だから、私は笑顔で苗木君に教えてあげました。
「だから、信じられたんです。
この未来に辿り着くまで、苗木君は…絶対に諦めたりしないって。
だから…ありがとう…本当に…私…嬉しくて…嬉しくて…」
私は笑顔のまま、一筋の涙を流しました。
だからでしょうか。苗木君が「ごめん」と何故か謝ってきました。
私は苗木君を安心させるために言いました。
「どうして謝るんですか? 苗木君が謝るような事は、何もないですよ?」
苗木「ううん…とても、とても長い時間、キミを待たせてしまった…それだけでも、謝る理由には十分だよ」
苗木「舞園さん…本当に長い間待たせて…ごめん!」
それなのに、苗木君は謝り続けます。
本当なら私が謝るべきはずなのに、苗木君が逆に謝罪の言葉を続けます。
……私が責めてほしいと思っても、苗木君はそうはしないで「黒幕が悪い」と言い続けてました
だから、苗木君には約束を守れずにいた罪悪感だけが残っているみたいでした。
それならば……と私は謝罪ではなくて、感謝の言葉だけを伝えることにしました。
私がどれだけ苗木君のおかげで救われていたかを。
「苗木君…私、苗木君がそう答えてくれるのを知ってましたよ?
全部、知ってたんです。苗木君が諦めずに最後まで頑張ってくれる事も、
全部。だから全然、怖くなんかなかったんですよ」
「だって、私、エスパーですから」
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