過去ログ - 小路綾「カプグラ・シンドローム」
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109: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 20:49:17.10 ID:t1GQ9zeAo
〜次の日、カレンの家〜
綾「やり方は簡単。まず、あなたが一緒に居たいと思う人を想像して。架空の人物でも、実際の人でも構わないわ」
カレン「ハ、ハイ」
110: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 20:51:53.60 ID:t1GQ9zeAo
綾「その人の性格、癖、体つき、細かなこだわり、と、思いつく限りすべてのことをイメージするのよ」
綾「じゃあまずこの私が持ってきた人形を使って、その人の体を投影してみるところから始めよっか」
カレン「うーん……」
111: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:04:01.58 ID:t1GQ9zeAo
綾「会話するところから始めてみよっか」
綾「まず、話しかけてみるのよ。こんにちはって」
綾「想像でもいいけど、出来るだけ声に出した方がいいわ」
112: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:07:43.54 ID:t1GQ9zeAo
カレン「アヤヤ、アヤヤはその、タルパを作れてるんデスよね」
綾「ええ、そうよ」
カレン「お話してて楽しいデスか?」
113: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:11:27.88 ID:t1GQ9zeAo
カレン「タルパのことはどこで知ったんデスか」
綾「なんか刑事が尋問してるみたいね。――まあいいわ。たまたま見たちょっとアングラ系の雑誌でね……」
カレン「……タルパとお話するのと、私たちとお話するの、どっちが楽しいデスか?」
114: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:17:33.91 ID:t1GQ9zeAo
カレン「アヤヤはにせものだというけど、ヨーコとも仲良くしてほしいデス」
綾「そ……それは」
カレン「ちょっと縁が薄くなりすぎデス。綾のふるまいは、決してお友達にする態度じゃアリマセン」
115: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:20:14.74 ID:t1GQ9zeAo
カレン「アヤヤ、今日はアリガトデス。タルパ作り、頑張ってみるデス」
綾「いいのよ。カレンの力になれて、私も嬉しいわ」
カレン「何かお礼がしたいデス……そうだ!」
116: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:22:56.00 ID:t1GQ9zeAo
綾「洋楽……かしら」
カレン「時間あるときに聴いてみてクダサイ。特に五曲目はお勧めデス」
カレン「ちょっと待ってクダサイ。今和訳してアゲマス」
117: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:25:18.93 ID:t1GQ9zeAo
〜夜、綾の家〜
綾「ふんふん、ふーん」
『上機嫌だな、綾』
118: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:28:12.97 ID:t1GQ9zeAo
『でさ、その……』
綾「なに?」
『私のこと、他人に教えちゃっても大丈夫なのか?』
119: ◆VJRQu9X6ME[saga]
2013/12/10(火) 21:31:19.28 ID:t1GQ9zeAo
綾(カレンとお医者さんは、知り合いだったわ……)
『次に病院に行く時、覚悟しとかないとな』
綾「ええ……」
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