過去ログ - 女騎士「おばあちゃんが言っていた。世界はこの私を中心に回ってる」
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734:ゴミクズ ◆nJFtHmO8u2[saga]
2013/12/04(水) 18:13:56.85 ID:iKRZxAEco
チビ将校「バルムンク……? 帝国に伝わる叙事詩に登場する聖剣ですか」

エルフ三男「そして、大陸の勇者信仰に関連する聖遺物でもある。あの彼女が提げていた剣がそれだったらしい」

チビ将校「俄かには信じ難い……」

エルフ三男「僕とて今でも信じられませんよ……婚約者が伝説の聖剣を嫁入り道具に持ってくるなど!」

チビ将校「しかし、それで閣下は窮地を脱する事が出来たのでしょう? その……勇者に追われていたとかの」

エルフ三男「目の前で鞘から飛び出すのを見れば、タダのなまくらでない事は信じざるを得ません。
あの状況でトリックなど仕掛ける余裕なんてない、ましてやあのおとぼけブロンドにそんな器用なマネはできないでしょうし」

チビ将校「……仮にあれが本物だとして、そもそも彼女はどこでバルムンクを手に入れたのでしょうな」

エルフ三男「どこで……」

チビ将校「御存知の通り、彼女はあのアジ=ダハーカの実の姉……公表されておらず、裏付けもされてないゴシップとはいえ、
6年前の東西分割以降は、皇族と同じような軟禁を強いられてきました。こうして閣下と外出ができるようになったのも、つい最近の事なのですよ」

エルフ三男「予想できる事柄としては……彼女の下いたポストのある情報部のバックには連合情報庁がいる。
教義を信仰する東方教会のシンパが、帝都占領時に偶然バルムンクを発見。回収し、彼女へは護身の為に……」

チビ将校「……」

エルフ三男「……持たせるわけがありませんね、寒さで頭がやられたみたいだ」

チビ将校「お忘れですかな、彼女……彼女の子どもは何人いるか覚えていますか?」

エルフ三男「17人」

チビ将校「なぜ、そんなにも彼女は出産を繰り返す必要があったのか。
単に体の頑強な色情狂という可能性も……まあ、無きにしも非ずでしょうが」

エルフ三男「……最初こそ共和国の軟派男であれ、以降のガキの父親は東方の富裕層……だとでも?」

チビ将校「そう考えれば、バルムンクが彼女の手に渡った理由や、過剰なまでの軟禁が行われたわけも説明できませんか?」

エルフ三男「……」


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