過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】 神の子の物語
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/28(木) 22:54:17.95 ID:XGcLYe//0
「それで」

母親は優しく、娘の髪を撫でていた。娘は、今朝とは違う色のリボンを髪に結んでいた。

「見滝原中学校。どうだったんだ?友達ちゃんとつくれたか?」


娘は再び怯えた様子になる。

「なんだか、変なの…」

「変?」

「うん…」

娘は、おずおず、語りはじめる。登校初日のことを。

学校案内してくれる親切な子がいた。

けど、いつか敵になるかもしれないと言われた。


「そいつは確かに、変だな」

母親は、娘の気持ちに同意してくれる。

それだけでまどかの気持ちは救われてくる。心に安心が生まれてくる。


私の気持ちを、分かってくれる人がいる。


ママ、ありがとう。ママ。

「世の中変わったやつもいるもんだけど、登校初日に当たっちゃうのはまどかにはびっくりだったかもな」

母親はまどかの髪を撫でてくれる。

「けどさ、まどかから聞いた話だと、そいつは悪いヤツじゃないと思うぞー」


「…え?」

まどかが母親をちらりと見あげる。上目で。「そうなの?」


「だって学校案内してくれたんだろう?」

母親が言う。

「最初はそんなところから、友情は始まる。けど、些細なことで敵に変わることだってある。
人間同士だからさ。いろいろあるもんだよ。それを予め転校生に言っちゃうそいつは、変わってるけど、
何も悪いことはいってないさ」


「そう…なのかな?」

母親に言われると、なんだかそんな気がしてくる。

鹿目まどかはそういう娘だった。


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