過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】 神の子の物語
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/28(木) 23:03:43.65 ID:XGcLYe//0
ほむらは自分の手を愛しそうに撫でている。

この腕の中に、まどかがある。この中にまどかが閉じ込めてある。あの神秘が、ダークオーブの中に
含まれている。


悦に浸った顔をして、頬を赤らめて、きらきらとした瞳で、自分の腕を撫で続ける。

細やかな白い腕を。何回も。



「あたしもさ……恋したことあるけどさ…」

さやかは、困り果てた、いや、諦めにもちかい口調で、はあと息をつき、ほむらに言う。

「普通そこまでやる?」


「あなたには分からないのよ、美樹さやか」

ほむらは腕を撫でる手をとめない。

「あなたの愛はそんな程度のものだった……相手が気づかないうちに、勝手に魔女に変わっちゃう程度のね。
まどかは誰にも渡さない。私のもの。神にだって渡さない」

もう、あの円環の理なる女神に、まどかは渡さない。そういう意味であった。



「うわあ…あんたってすげーわ。重たいよ」

はあ、とため息つくさやか。

夜闇の風が公園にふく。ふわ、と。冷たい空気に。




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