過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】 神の子の物語
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/28(木) 23:07:37.18 ID:XGcLYe//0
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「というわけで、マミさん!」

美樹さやかは、日の暮れた深夜に、マミ宅に押しかけていた。


失礼は承知だったけど、悪魔がこの町にいる今、時間を惜しんではいられない。


鹿目まどかが。


鹿目まどかが、私の幼馴染が、いま、悪魔の手に落ちているのだ。


助けなければならない!


「あの悪魔を倒す方法を一緒に考えましょう!」

といって、マミに淹れてもらったダージリンのオカイティーも口につけず、ティーテーブルで身を
乗り出して、マミに迫った。


するとマミは、たちまち、戸惑った反応をみせたのだった。

「えっ…悪魔?」

何の話だか分からない、というように、首をかしげて困った顔をする。


「あの悪魔ですよ!悪魔ほむら!」

さやかは、三角形をしたガラステーブルをダンと叩く。カップに汲んだ紅茶がゆれた。


「あの悪魔ときたら、円環の理を裂いたんですよ!今日、転校生が1人、見滝原中学にきたでしょう?
知ってます?あの子なんです。あの子が鹿目まどかなんです!」


「ああっ、転校生、ね…」

マミは、のんびりとした声で、うーんと天井を見て思い浮かべる。

「どんな子だったかしら…」


「もう、マミさん、こんなゆっくりティー愉しんでいる時間ないんです!」

さやかは懸命にマミにせがむ。でも、マミはどうしても緊迫したこの事態を実感してくれなかった。


「鹿目まどかさん…だったかしら?その子が円環の理?美樹さん、話がみえないわ…」


マミはそれから、円環の理とは、私たち魔法少女をいつか導く天国のことであって、現世の人では
ない、といった。

それは概念として、宇宙に固定されてしまっているから、固体としての人格を保っているはずがない、と。




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