過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】 神の子の物語
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/27(水) 22:34:36.60 ID:WcyyUWvb0
「鹿目まどか」

すると、冷たい声がした。


「…えっ?」


さっきまでの、優しげな、あたたかな声は打って変わってしまう。

学校案内をしてくれる、と親切にいってくれた女子生徒は、突然、渡り廊下でふり返って、鹿目まどかを
正面からみた。

そして、予想もしなかった質問が飛んできたのだった。

「この世界が尊いと思う?欲望よりも秩序を大切にしている?」

真正面から、思いつめた黒髪の子が、問いかけてくる。


どこか脅迫にも近い迫力さえ、まどかは感じた。



この問いかけに対して、まどかが思い起こしたのは、アメリカに滞在した三年間通ったカトリック学校の、
厳しい教育だった。

教師のいうことをきかず、規則を乱す生徒は、鞭打たれた。



規律に厳しい先生たち……。いつもは優しいが、怒ると怖いシスター…。

怒らせてはいけない…。


「尊い、と思う…」

そこで鹿目まどかは答えたのだった。

小さい頃から教えられた通りに。


「ルールを破るのは、ダメな事じゃないかな…」


しかし、自分でそう答えておきながら、口にだしたとき、鹿目まどかにある記憶が蘇りかけた。


さあ、世界の魔法少女たちを泣かせたくない、最後まで笑顔でいてほしい、それを邪魔するルールなんて
壊してみせる。変えてみせる!

そして、宇宙のルールを書き換えたのは、誰だったか!


────魔法少女?


変なの、何を考えているのだろう。

そんなの、いるはずもないのに。

なのに、記憶がある。



忘れてはいけないような何かの記憶がある。


「なんだろう、私、ここに戻ってきて……忘れていることがある気がする…」

心に思ったことを、ぽつりと呟いたとき、ほむらの顔が変わった。

怖い顔だった。


はっと恐怖を目の当たりにしたような顔……まるで自分の罪に直面したような顔。

そして、次の瞬間には、鹿目まどかは、抱きしめられていた。



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