過去ログ - 男「オレの人生ってつまんねえなあ」
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/01(日) 22:02:34.78 ID:tRDrpJtGO
なぜ僕もあの世界での話をしているかわからなかった。
けどこの女にならべつに電波話を聞かせてもいいか、と適当な気持ちでしゃべっているだけだった。
一応恋愛要素のある話なら、なんでも食いつくやつだし。
「でもその世界って結局なんなの?」
「中学かな……もしかしたら高校かな?
どっちかは忘れたけど、密かにそういうのに憧れてた時期があったんだ」
「友達がいないのに、彼女がいるって世界に」
僕は彼女の頭頂部にチョップした。
「いたい……」
「まあたしかに身も蓋もない言い方をすりゃ、そうなるんだろうけど。ちがうわ。
オレって中学高校とわりと人のこともいじるし、その分よくいじられるキャラだったんだ。
だからそういう孤独な一匹狼的なのに少し憧れてたんじゃないかな」
「彼女はなんなの? 孤独な一匹狼のくせに女がいるっておかしくない?」
「そうだな」
僕はあえて否定しなかった。
あの世界の彼女の存在だけに言えば、今の僕が望んだものだったからだ。
いや、本当に望んだのは彼女というよりは彼女がくれるだろうと思った――
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