過去ログ - 十神「俺が導いてやる」舞園「……」
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2013/11/30(土) 13:33:00.19 ID:3jEycS+2o
  
  
 ここには長く居すぎた。 
  
 今は深夜と呼ぶべき時間であり、そう誰かが訪れることもないとは思うが念には念だ。 
  
 早々に退散しなくては。 
  
  
 素早く、しかしなるべく音を立てないようにしながら、その穴に鍵を差し込み、回す。 
  
  
  
 十神「……!」 
  
 回す……ことができなかった。 
  
  
 一度鍵を引き抜き、その金属をじっくりと眺める。 
  
 心なしか曲がっている、ような気がする。 
  
  
  
 十神「……」 
  
 つまり、この鍵は壊れているのだ。 
  
 ゴミ箱へ捨てられていたこともこれで納得できる。 
  
  
 どうする、このまま死体が露呈する前に全員殺っておくか? 
  
  
  
 いや、死体が露呈したとしても、それほど厄介な事態にはならないだろう。 
  
  
 同じ展開の繰り返しに、少し飽きてきたところであったし、何しろ俺は完璧な人間なのだ。 
  
 どんな展開にでも対応できてこそ、超高校級だ。 
  
  
 十神「フン、面白いじゃないか」 
  
  
  
 明日には何が待っているのか。 
  
 その答えは決まっている。 
  
 俺の勝利。 
  
 それだけは絶対に変わることがない、という確信があった。 
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