過去ログ - 一方通行「愛してるぜ美琴…」美琴「いきなり何言ってんのよ」
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74: ◆xx84KVz/EI
2013/12/01(日) 16:38:46.58 ID:2QcljipDO


「チッ、天井くンの野郎……」

脱兎のごとく逃げ出した天井の消えた方向に呟く一方通行。

「別にそんなに急ぐ必要ないでしょーが。てか私、ケーキ食べてきたのに……」

「俺はいいが、オマエは門限あるンじゃねェか?」

「大丈夫よ。第一位と共同実験で遅くなるって言っとけば問題ないでしょ」

「ならいいンだが……ン? これは」

一方通行が見つけたもの。
天井がいた机に無造作に封筒が置かれていた。

「これが実験概要か?」

勝手に開封し中身を取り出す。

「ちょっと、いいの? 勝手に開けて」

「どォせ渡される書類だ。問題ねェよ」

そう言って読みだす。タイトルは絶対能力進化に関するアプローチと実験。
ビンゴだと思いながら読み進めるが、そこには信じられない文字列が並んでいた。

(超電磁砲を128回殺害!? 量産型能力者計画!? DNAマップからクローンの作成!? クローンを二万体殺害!?)

隣の少女をチラリと盗み見る。

(DNAマップなンざそォ簡単に手に入るとは考えづらい。
 ならコイツも実験の協力者? いや、天井くンの態度を考えたらそれはありえねェ)

「ねぇ、何て書いてあるの?」

(つまりコイツは騙されてDNAマップを取られ、知らない所で勝手にクローンを作られた)

「ねえってば!」

(これをコイツに見せるわけにはいかねェ。この実験はコイツに知られる前に潰す!!)

それが自分を友達だと言ってくれた彼女を傷付けない唯一の方法だと思った。
彼女が知る必要はない。知られてはいけない。
彼女が知ってしまったら、また自分は独りになってしまう───


美琴を傷付けないためだと思いつつ自分を守りたがる自己矛盾。
だが一方通行がそれに気がつく前に

「ちょっと貸しなさい」

「あァっ!!」


資料は御坂美琴の手に渡ってしまった。


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