過去ログ - 一方通行「愛してるぜ美琴…」美琴「いきなり何言ってんのよ」
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96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/10(火) 02:20:53.22 ID:3DaVbgaDO



「こんな実験、許されるわけないでしょ! このレポートを学園都市に提出して告発します!」

実験概要を手に美琴も声を荒げるが、芳川は変わらない。

「この実験は学園都市上層部の公認、というより統括理事会の主導で行われているのよ」

「なっ……そんな……」

「聞いたことないかしら? 学園都市の存在理由は絶対能力者を作ることだって」

そう言われて美琴はテレスティーナの言葉を思い出した。
学園都市は絶対能力者さえ作れれば後はどうでもいい、と言っていた。
その時は眉唾物だと思っていたが、まさか同じ事を言う人が現れるとは。

「それに、二万ものクローンを生み出し維持するための資金、学園都市全域で行われる実験。
 一介の科学者にどうこうできるものじゃないでしょ」

「じゃあどうしろってのよ!!」

「御坂さん、あなたには出来ることは何もないわ」

それは美琴にとって、死刑宣告にも等しく聞こえた。だが


「なら俺はどォすればいい」

割り込んできた一方通行の声。その声には先ほどまでの殺意はなくなっていた。

「無理矢理実験を進めるならオマエの説明は必要ねェ。なら何故一つずつ可能性を潰すよォな説明をしたのか?
 俺達だけでは止められないことを理解させて、余計な事をさせない為の予防線だ」

確認するように芳川を見て言葉を続ける。

「なら次は、それを理解した俺にやらせたい何かがあるはずだ。
 『あなたには出来ることは何もない』ってのは俺に出来る何かがあるってことだろ」


「さすが、学園都市の第一位ね。でも……」

そう言って芳川はテーブルに目を落とす。

「ここから先は、ゆっくりコーヒーでも飲みながら話しましょう」


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