73:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:32:36.02 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「母は冷めた目で『私はあなたが仕事を残したままでは死んでも死にきれないと
言ったから、じっと我慢をしてあなたの帰りを待っていました。ですが浮気を
74:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:33:55.88 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「私はそれを聞いてなんてひどい女だと驚いたが、母は腹を抱えて大笑いしたよ。
そして涙を拭って『では私も簡単に許すわけにはいきませんね』と言い、病室の
75:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:35:36.88 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「結論を言えば、父は4月まで5ヶ月近く生きた。最後の1ヶ月はほぼベッドで
寝たきり状態だったが、病院の花壇がチューリップで満開になるのを見届けて
76:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:37:16.57 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「近日中に来日して、母に謝罪して父の墓前に手を合わせたいと申し出た彼に気に
しないようにと言った後で、私はCGのボスに父の浮気相手の事を聞いた。父は
母に気を遣って最期まで相手の事を話さなかったし、母も追及しなかった。だが
77:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:39:59.49 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「父は『私はどうやら彼女の隠していた素顔を暴いてしまったらしい』と言って、
首筋を抑えながら冷や汗をかいていたそうだ。CGのボスも『どこの国の女も、
78:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:42:15.81 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「私はレナを遠目に見ただけで、声をかけずに帰った。父が散々迷惑をかけたと
聞いていたから、仕事の邪魔をするのは申し訳ないと思った。かと言って父の
79:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:44:30.93 ID:Hn+FzEbG0
＊＊＊
80:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:46:40.22 ID:Hn+FzEbG0
真奈美「父はレナに本気だったと思う。CGのボスの話によると、レナの勧誘は父の独断
だったそうだ。一応それらしい理由はあったものの、父はそういう手段を嫌って
81:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:48:36.55 ID:Hn+FzEbG0
ﾍﾞﾃﾄﾚ「な、なぁ真奈美、身内でもない私が、こんな事を言う資格はないが、やはり私は
師匠はシロだったと思うぞ。あのな、そのな、なんていうかだな、2人の間には
男女というか、肉体というか、そういう関係はなかったんだし……」ｶｱｱ
82:1 ◆plrpzDotm.[saga]
2013/11/29(金) 20:50:09.94 ID:Hn+FzEbG0
ﾍﾞﾃﾄﾚ「だ、だって私が味方にならないと師匠の名誉が守られないし、しかしだからと
いって、レナさんが師匠を誘惑したとも思ってなくて、だ、だいたい実の娘の
お前が信じないから、私がフォローを、えっと、それから……」ｸﾗｸﾗ
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