115:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/03(火) 15:05:14.18 ID:Hl+0ruDFo
「あっ……ぐ、がは、げほ、っ」
意識を失うだろうギリギリのところで手を離して、代わりに両の手を地面へと抑え付けた。
酸素を求めて激しく咳き込む彼女と、それを歯ぎしりしながら見ていることしかない彼女たち。
私の口は勝手に動いて、言葉を贈る。
「巴マミ。あの時に見殺しにしてしまった子供への贖罪は、魔獣を滅ぼせば終わるのかしら?」
「あなたの両親を救わずにあなただけが助かったことは、もう後悔していない?」
「普通の人間としての暮らしを捨てて、誰かを密かに助けることで辛うじて支えられているあなたの心は、もう平気なの?」
目が見開く。
どうしてあなたが知っているの、と。
それに怪しく笑って返しながら、私は変わらず言葉を紡ぐ。
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