16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/01(日) 19:43:29.70 ID:j4MC2eqco
そのお昼休み、学校の屋上で、だらりと手を投げ出す美樹さやかに佐倉杏子、それを呆れ半分で見ている巴マミと、まどか。
そんな四人を私は、遥か高く聳え立つ鉄塔の上から覗き見ていた。
『なあさやか、今日ノート取ってた?あたし途中から象形文字に見えてきて』
『いや、もうちょっと無理だわあれ。わけわかんないってば』
『美樹さん、二年生の内からあきらめちゃダメよ。三年生になったらもっと難しくなるものなんだから』
『あはは……わたしも、耳が痛いです』
みんなの声は耳元から聞こえてくる。
別に、そのために昇った訳じゃなくて、いつものようにここに来ただけだから。
ああもう、トマトうるさい。
鉄塔に背をあずけて、座り込んだ。
しばらくそのままで、じっとしていた。
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