30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/01(日) 19:53:05.75 ID:j4MC2eqco
「生みの親」
途端、爆発するような勢いで、力が噴き上がる。
ああ、それはきっと必然だった。
私が、悪魔を名乗ったことは、偶然ではなかった。
何もかもの元凶として、世界の在り様をぐちゃぐちゃに乱した挙句、結果に納得がいかないとテーブルをひっくりかえす。
まるで駄々をこねる子供のよう。
自嘲は留まる事を知らず、それに呼応するように闇は私の周りを取り囲んで光を侵食していく。
「……そう、よくわかったよ」
そう呟き、剣を構える美樹さやかが視界の端に映った。
それでいい、私に余計な慈悲なんてかける必要は無い。
あなたたちが私を共通の敵と認識してくれるなら、それ以上のことは無い。
さあ、ダンスを踊りましょう。
相手があの子じゃないのは残念だけれど、あなただって、十分に素敵よ。
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