過去ログ - 七海「日向くん達と過ごす年末年始」
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712:UNKNOWN ◆1Y6SCxijQMId[saga]
2014/01/02(木) 21:46:22.14 ID:hfIPI54/o
――考えたくはなかった。

俺の予想が真実だとすれば、それは今までの全てを否定することになりかねない。

今の、大切なものがたくさん出来すぎてしまった俺にとって……

それは、『悪夢』以外の何物でもない。

だが、それ以外に今俺の目の前で話している『コイツ』が存在している理由が説明できない。

今のこの状況自体が夢という可能性もある。

しかし、俺の本能がこれは夢ではないと必死に訴えかけてきている。

嫌な胸騒ぎが収まらず、いつの間にか額からは汗が吹き出していた。

こんなリアルな感覚が、夢であるはずがない。

『これが夢で無いとすれば、それは現実か、あるいは……』

こうしている間にも、予想は俺の中で嫌な現実味を帯びてきた。

何より、今まで見続けていた悪夢の内容がその予想を更に後押しする。

『もしも、あの悪夢が、本当にあったことならば……』


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