過去ログ - 女騎士「私は最初っから最後までクライマックスだぜえ!!」
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780:ゴミクズ ◆nJFtHmO8u2[saga]
2013/12/17(火) 23:44:25.21 ID:WU+YnqgLo
魔王「私も……?」

ディナダン「あなた達は責を負っている。魔王軍という括りに属する全ての生命に対して共存を掲げた。
……一人二人を手にかけたからどうだと言うのです。旧魔王軍とは行かずとも、6年前に何人が東西戦争で命を落とした?」

魔王「……」

ディナダン「金より軽いと言われる人間の命、それに固執して身を滅ぼしてはしょうがありません。
身体に刃が刺さったままで目標が達成できますか? 邪魔する者は踏んで砕く以外にありますまい」

魔王「何度もそれは言われてきた……内外から、こんにちまでずっとな……」

ディナダン「あなた達の人柄に惹かれて仇敵が改心してくれるなら、苦労はしませんでしょうねぇ。
実際どうなんでしょう、あなたの前にアジ=ダハーカが現れたとしたらどうでしょうか?」

魔王「私の……」

ディナダン「血まぶれの手を持つアジ=ダハーカを、あなたは懐柔できますか?」

魔王「……」

ディナダン「共和、共存とは受動的なものでは無い。相互理解を伴う能動的なものでなければ意味がありません。
受動的な共和とは、いわば制圧であり征服。さて、それではこれに拠らぬ共栄とはどうすればよいでしょう?」

魔王「……」

ディナダン「それもやはり、障害を排除した上で実現するほかあり得ない。武力を伴わぬ達成はありません。
手放しに褒められはしないものの……少しは彼の主張を汲んでやるのもひとつの手段だと思いますわ」

魔王「アジ=ダハーカの……討伐……」


魔王「……」

魔王「(すまない……本当にすまない)」

魔王「(私の思想を押し着せ、適切な指導を行う事も出来ず……ただ、走る事だけしか教える事が出来なかった……)」

魔王「(見捨てないでくれと言ったな……見捨てるものか、見限るものか……私だけは、最期まで勇者の味方だ……)」

魔王「(……賛同してやれなくて、本当にごめんなあ……勇者……)」


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