85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/09(月) 19:43:04.48 ID:6oCdmZ6A0
ほむら「……そん…………な…………!!」ガクッ
思わずその場に膝を落とし、うな垂れる。
『レッドアイ』は、特に気にするような素振りも見せず、巴マミの肉体が横たわる方向へと歩き続ける。
きっと、足元にある巴マミのソウルジェムなど気にもかけず、道端に転がる石ころ程度にしか思ってなかったのだろう。
そしてとうとう、彼女の亡骸の前までやって来て、静かに腰を下ろす。
すると、彼女の手に握られていた紅い宝石――佐倉杏子のソウルジェムを手に取り、何かを探るように見つめ始めた。
ほむら「か、返して……! それは…………!」
かすれた声で必死に訴えかけるが、当然、あちらがこっちに気づくわけがない。
地面にへたり込んだまま、わたしは届くはずのない腕を伸ばし――
バキキッ、バキバキッッ――。
白い手に握られた佐倉杏子のソウルジェムがすり潰され、紅い宝石の破片が砂のように手のひらを滑り落ちていく。
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