1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 18:13:40.59 ID:aOE4kkNGo
「彼女」と出会ったのは、いつもと変わらぬ放課後。
部活終わりで重い足取りの僕を
「先輩」
と呼ぶ声がしたのだ。
だが、僕を先輩と呼ぶ人間など部活にもいないものだから、僕はそのまま歩を進めた。
「……予想通りの反応です」
声がさっきより近くで聞こえた。
どうやら、声の主は僕を追って来ているらしい。
このまま振りきるのもなんなのでそこで僕は振り返る。
どんっ、と胸に小さな衝撃。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 18:24:16.75 ID:aOE4kkNGo
「やっと止まってくれましたね、先輩……」
ぶつかったことなど無かったかのように、目の前の女生徒は言葉を続ける。
口元まで届きそうなほどに伸びたボサボサの髪。
かろうじて見える口元は、少し不気味に曲がっている。
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