25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/11(水) 01:55:42.69 ID:RtibuCWSo
「……すいません」
休憩スペースとはいえ、所詮はゲームセンター内。
騒音は和らいでいてもなくなるわけじゃない。
ミネラルウォーターを飲みながら謝罪する彼女の声色には、いつも以上に力が感じられず。
「……こういう所なら、先輩も楽しいかなって、そう思ったんです」
ぽつり、ぽつりと小さい声で告げる彼女。
「……でも、失敗だったみたい、ですね」
消え入りそうな声なのに、はっきりと耳まで届く声。
気を使わせてしまっていたのだ、と気付いた瞬間に僕の胸がちりちりと痛む。
僕はまだこの子が好きなのかも分からないのに。
こんなに気を使わせてしまったことが申し訳なくて。
その日は彼女を家まで送って別れた。
彼女の大好きな僕。
僕は僕なんて、大嫌いだ。
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