32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/12/07(土) 00:42:03.00 ID:gLkbd9Kt0
シズ子さんは「そうね」とうなずくと腕を組んだ。
「あなたが覚醒してしまう前に」
私が覚醒してしまう前に?
私の何が覚醒してしまうというのだろう。一体、何が……。
『……っ!』
「え?」
突然、意識が飛んだ。何かの声が聞こえた気がした。
けれど遠すぎて聞こえない。
「シズ子さん」
「ええ、わかってるわ」
男の人はシズ子さんに目くばせすると、私の腕をつかんだ。
「ごめんね、少し痛いと思うけどこれは君の為だ。我慢してくれ」
その言葉にうなずく間もなく、左腕が火傷を負った時のように疼いた。
思わずうめく。だけどその痛みで、ぼんやりと霧がかかっていたような頭がはっきりしてきた。
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