過去ログ - 過去に書いた厨二小説晒す
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2013/12/07(土) 00:43:05.33 ID:gLkbd9Kt0
「朽人と能力者の違いっていうのは“人工的”なチカラと“先天的”な能力、それだけじゃない。朽人のものは力は弱いけれど、“代償”がない。能力者のものは力は強いけど“代償”がある。能力者はその“代償”を軽くするために常人と“契約”する」
「“代償”というのは自分の生命。能力を行使するごとに自分の生命がけずられていくんだ」

男の人がシズ子さんの後を引きついだ。

「“契約”をした常人はその能力者と“契約”をしている間のみ能力を手に入れることができる。ただし、その代わりに常人は何かを失うことになるんだ。例えば手足の自由だったり、記憶であったり。そして“契約”している能力者が命をおとすとその常人も命をおとすことになる。それなのに常人が契約を行うのはそれだけのみりょくを感じているんだろう。確かに、能力に憧れる気持ちもわかるけど僕はでも、普通に過ごす方が幸せなんじゃないかと思う。これはあくまで僕の考えだ、気にしないでくれ。いったん能力を手にするともっともっとと欲する者も出てくる。そういう人間が朽人になることが多いんだ」
「それで、それで……私の能力って……なんなんですか」

私は一番たずねたいことをはぐらかされてる気がして話をさえぎった。
男の人は話がさえぎられたことを気にする様子もなくははっと笑い「そんなに急ぐことはないよ」と言った。<上の文章と矛盾……>

「はやせちゃん、さっきこの世界には三種類の人間がいると言ったけれど、例外もあるわ。それがあなたのような選ばれた者。生まれた時は常人だったのに、何らかのために能力が生まれてしまった。それがあなた。あなたのような子は基本、図り知れない<計り知れない>能力を秘めている。まだあなたの能力がなんなのかはわからないけど強すぎて自分でも抑えられなくなるのは目に見えてる。能力が暴走しちゃって止まらなくなり、そのままお陀仏、なんてこともめずらしくないわ。もっとも、そんな人間がいること自体はめずらしいけど。そしてあなたの能力はもう目覚めかけている。これからあなたをねらってくる人は増えるでしょうね。能力者でも朽人でも」

シズ子さんは私を見ると、静かにたずねた。

「大丈夫?」
「え……?」

言われて気がついた。手が、身体がふるえていた。
あれ?何で。怖いわけでも、寒いわけでもないのに。それに腕の痛みがひどくなっている。
けれど私はそれを無視して「大丈夫です」と笑みをうかべてみせた。
シズ子さんは「そう?」と心配そうにまゆをひそめながらも話を続けた。


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