過去ログ - きっと彼の青春ラブコメは間違っている
1- 20
8:縺吶 ◆uFXugUv2Ig[saga]
2013/12/09(月) 13:02:08.53 ID:ZBnYaB3o0
今もまたこぼれ落ちそうになる汗を必死に食い止めながら俺は話を元の話題に戻していく。

八幡「まあほらアレだ、つまりそういうわけだから。帰っていいよな」

雪乃「なにをもって許可を得たと勘違いしているのかしらこの男は……」

雪ノ下は深いため息を吐く。すると、まるで俺をフォローするかのように由比ヶ浜が言う。

八幡「で、でもさ!ヒッキーなんでそんなに帰りたがってるの?もしかして本当に用事があるとか?」

由比ヶ浜は雪ノ下と違い、俺の目を見てまっすぐに聞いてくる。そのせいで次に考えていた嘘が飛んでしまった。

っていうかそんな綺麗な目で俺を見るのやめてくれません?思わず浄化されそうになっちまうだろうが。

八幡「いや……今日暑いだろ。俺暑いのは苦手なんだよ。本がくしゃってなっちゃうし、なんか気分暗くなるし」

結衣「えー、暑いとテンション上がらない?こう、夏だー!って感じで」

八幡「おれがそんなテンションの上げ方したら末期だろ……」

結衣「確かに……」

一瞬で納得されてしまった。自分で言っておいてなんだが、もうちょい間とか欲しかったな……。

しかし本当に暑い。旧校舎は日陰にあるおかげで幾分か涼しく感じていたが、さすがに限界も近い。っていうか超えてる。

あとはもうこの教室にもエアコンを入れてもらうか、見惚れるような美しさで本を読んでいる氷の女王が氷雪系魔法に目覚めてくれるかしかない。

いっそ依頼人でも来てくれりゃ、気が紛れるかもしれないんだがな……。

そんな風に働かないことを胸に決めている俺が、奇跡的にも仕事が来ることを望んだからだろうか。

ノックの音もなしに扉が開かれた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
26Res/72.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice