過去ログ - 貴族「ぶひひ、か、可愛いねえ町娘ちゃん」 町娘(……勇者様、私は……)
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◆ogbr65IgNI
[saga]
2013/12/09(月) 01:40:11.18 ID:bjI/xITpo
国王「私が兄上……先王の死に乗じ、王座についたことを未だ快く思わん連中が蠢いておる!」
国王「しかも、連中は私を引き摺り降ろして、甥の王子を王にしようと画策しておるのだぞ!」
国王「この状況でこんなスキャンダルが広まることは断じて阻止せねばならん!」
大臣「し、しかし……それではどうすれば」
大臣「そもそも、今は魔王軍討伐の為にかなりの軍勢を国外に送り込んでいます」
大臣「動かせる駒がもとより少ないのです……」
国王「……ふ、案ずるな」
国王「このようなことがあろうかと、実は騎士団の主力は残しておいたのだ」
大臣「え!?」
国王「当たり前であろうが。いくら魔王軍を倒せても、国内が乱れ、内乱でも起きては話にならん」
国王「魔王討伐など、勇者やクソ真面目な他の国に任せておけば良い」
国王「何よりも、魔王討伐後の国際情勢まで考え、今は戦力を温存すべき時ぞ」
大臣「は、はあ」
国王「相変わらず鈍いのお、そちは。まあそれ故にこの地位につかせておるのだがな」
大臣「は、はあ、お恥ずかしい……して、その、残しておいた主力というのは?」
国王「もう呼んである。入れ」
騎士団長「失礼いたします」
大臣「な……!?」
大臣「ぐ、軍トップの騎士団長ですと……!?」
大臣「勇者様に並ぶ程の力を持っていると言われる彼は遠征軍の要として戦場にいるはずでは!?」
国王「あれは影武者よ。実際の指揮は参謀がとっておる」
国王「勇者と並ぶ猛者とはいえ、軍トップを軽々に前線に出すわけはないからな。後方にいても怪しまれはすまい」
大臣「な、なんという……」
国王「たわけ、このような優秀な戦力をそう易々と国から離してたまるものか」
国王「先王派の動きも怪しいのだ……切り札は手元においておかんとなあ」
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