17: ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2013/12/12(木) 01:35:59.23 ID:SBBNHISt0
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「……え?それだけ?」
いや、まだ続く
「そうなの?でも仕事は終わったのでしょう?」
大公夫人暗殺の依頼はな。その時はそれで彼女とは別れた
「そうなの。ところで何故おじさんは言葉のままに雇われなかったのかしら?大公家に仕えていた方が待遇はいいんじゃなくて?」
ああ、まあそうだろうな
「だったら」
それこそ言葉ままだ
無計画な人間の下に付いたらこっちの身が持たないからだ
「おじさんにはその人に計画性がないことがわかったのかしら?」
考えなくてもわかるだろう
彼女は財産は二の次だった
母親と不仲だっただけでそれを殺そうとした
欲ではなく、感情で人を殺そうとしたんだ
彼女は子供だった
お前は見も知らぬ子供が弾丸の装填されたピストルを振り回していたらどうする?
「……取り上げて叱る、かしら?」
不正解だ
何時暴発するかわからないもののそばにいる道理はない
その場から立ち去るか、撃ち殺すのが正解だ
「……」
……何年か後に、俺はその国を再び訪れることがあった
その時、偶然にも街で彼女を見かけたんだが、彼女の計画性のなさは既に露呈していたよ
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