21: ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2013/12/12(木) 01:42:20.58 ID:SBBNHISt0
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その後は俺の生涯でも最高の仕事だったと言っても過言じゃない
なにせ王家相手に結婚詐欺をかましたからな
「?どういうこと?話の流れ的には、おじさんが大公夫人をまた殺すんじゃないかしら?」
殺すわけないだろう
俺は大公の子女が殺されるなり、行方不明になるなりで町が騒然となることを恐れて彼女に手を貸したんだぞ?
大公夫人を暗殺しても同じことになるだろう
「まあ、確かにそうね。でもどうして王家相手に結婚詐欺を?」
仮に大公夫人が死んだとしても、その連れ子がいた。一番歳若い、彼女には継承権は無い。
『殺し』で解決するには大公夫人一家を皆殺しにする必要があったが、そんな事をしたら大公は再び後釜を娶るだろう、彼女はソレを恐れていた
その点で、俺と彼女の利害は一致していた
「それで?」
大公は貴族の中で最も位が高い、ならばその上の権力に取り入るしかない。そこで王家に目をつけた
「そう簡単にいくかしら?」
いった
「どうして?」
俺がその国の王を殺したからだ
「とんでもないわね」
とんでもないか?
「とんでもないわよ、でもそれで解決するとは思わないわね」
その通りだ。だが王には結婚相手も決まっていない世継ぎがいた
「幼かったのかしら」
そうだ、まだ口から指の離れない子供だった
当然、王位の継承権は彼にあり、王宮の派閥争いは熾烈なものとなったが、王家を敬う王党派は早急に解決すべき課題があった
「血筋の保護ね」
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