過去ログ - シアン「異世界喫茶」ジーニー「シアンマゼンダ!」【安価】2スレ目
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◆5Im8qznxyw
[saga]
2013/12/20(金) 01:19:20.41 ID:YOIdjX270
タブー『クラエ』
えにくす「フラウム!! あいつ封印を解いたでっかいやつ掴んでるぞ!!」
フラウム「ああ、そうだな」
えにくす「!?」ゾクッ
えにくす(フラウム? 本当にあんたフラウムか?)
えにくすは元の世界ではあまり誉められた勇者ではなかった。
ヒットアンドアウェイの距離感を重視した戦い方。守られる側の人間としては急に逃げたように見えるため不安で仕方がない。
ついた二つ名が『流星勇者』。
えにくす(魔力の波が途切れない!? そんなこと“普通の存在”じゃありえねー!!)
魔力感知能力。
人間が呼吸するように、この世界に存在する全ての者は魔力を身体から吸収し放出している。
魔法や魔術、種族によっては行動するだけで魔力を消費する。その消費が吸収を上回れば、身体の中の魔力は減少していく。
えにくすはそれを視覚でとらえることができる。そのため誰よりも危険に敏感でチャンスに強い。
フラウム「ああ、“あの程度”問題ねーよ」
誰にも破ることのできなかった封印をいともたやすく崩壊させた存在。それを“あの程度”と表現する目の前の男はえにくすには―――、
えにくす(魔王か神にでもなったんか!?)
えにくすの驚愕を理解したのか、フラウムは鼻で笑うと一言、
フラウム「“俺に任せろ”」
と、余裕しゃくしゃくで言い放った。
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