過去ログ - 日向「信じて送り出した七海が」狛枝「2スレ目かな」
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613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/28(土) 15:36:10.19 ID:XEiCvzkC0
腰を抜かしていた悠希と南海は席の近い相葉優人(男子一番)や蓮井未久(女子十三番)に助けられながらどうにか着席し、麗たちもそれぞれの席に戻った。
麗と撫子に助けられながら席に着いた咲良は顕昌の亡骸をそこでようやく視認したようで、大きな瞳に涙を浮かべた後両手で顔を覆った。
その姿に、健太は心臓を何かで突き刺されるような痛みを憶えた。

全員が着席したのを確認し、ライドは咳払いをした。

「まあ、これで冗談やないってことはわかってくれたやろか?」

ざけんな、冗談じゃないことを証明するために顕昌は殺されたというのか――健太の中には憤りが込み上げてきたが、先程の瑠衣斗の言葉を思い出して何とか耐えた。

「どこまで話したっけ…あ、ここの場所のこと言ってなかったな!
 シンちゃんエッちゃん、地図よろしくー」

ライドの指示を受けたシンとエツヤが、カゴ車に積まれたデイパックの1番上に乗せられていた丸めた模造紙のようなものを広げ、マグネットで黒板に貼り付けた。
その紙には左を向いた太ったひよこのような形が描かれており、その至る所に地図記号や細かな線が表記されていることから、地図だということがわかった。

「今俺たちがいるのは、御神島っていう小さな有人島やねん。
 あ、今は島の人たちには出て行ってもらってるから誰もおらんねんけどな。
 ここは、島の中に唯一ある学校、この“御神小中学校”な。
 で、この地図は縦10×横10のマスで区切られてんねん。
 例えば御神小中学校はE=04エリア、ってな感じで呼ぶ。
 エリアに分けられてる理由は、みんなが一ヶ所でじっと動かんのを防ぐために、
 禁止エリアっていうのを設けるからやねん。
 この禁止エリアは、1日4回行う定時放送でみんなには知らせるからな。
 で、禁止エリアに指定された場所には、指定時間以降は入ることができんから。
 もし入ると…首輪が爆発するから、くれぐれも気を付けるようにしてな」

「つまりこの首輪は、
 無理に外そうとした時。
 チームリーダーが他のチームの誰かに殺されてしまった時。
 最後に死者が出てから24時間以内に誰も死ななかった時。
 この会場から逃げ出そうとしたり、不穏な動きを見せた時。
 禁止エリアに入った時。
 爆発するのはこんな時々ってことかな、まとめると。
 まあ、一応頑丈な作りになってるから、うっかり海に落ちたり攻撃が首に当たったり
 したくらいでは爆発したり壊れたりせえへんから、そこは安心して戦ってな。
 あと、一応爆発までには時間が少しあるから、間違えて禁止エリアに入った時とか
 警告音が聞こえたら来た道を戻って爆発を回避することも十分できるから、そこも
 安心してくれてええよ」

ライドの解説にエツヤが補足説明を入れた。
エツヤはすらすらと説明書を読み上げるように述べたけれど、改めて健太は自分の首に巻き着いている物の恐ろしさに息を呑んだ。
常に爆弾を抱えながら行動をするだなんて、恐ろしいにも程がある。

「説明はこれくらいやな。
 じゃ、何か質問があれば挙手して…あ、はい、如月さん」

ライドが言い終わらないうちに、如月梨杏(女子四番)がぴしっと手を挙げた。


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