過去ログ - 日向「信じて送り出した七海が」狛枝「2スレ目かな」
1- 20
996:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/05(水) 05:06:58.58 ID:peHDovB80
きっと麗は最期の時まで(プログラムだというのに、麗が死ぬだなんてことはとても想像ができない。ルールを捻じ曲げてでも麗は生き残っていそうだ)自分の意志を貫き通すのだろう。

「あ、あのさ、利央…」

唐突に声を掛けられ、利央は紗羅へと視線を移した。
紗羅は何事かを言い淀んでいたようだが、意を決したのか大きいが気の強さを窺わせる吊り上がり気味の目を利央へと向けた。

「プログラムに乗る、乗らない、で言えば…賢吾は乗ってるよ、きっと。
 あたしたち、出発してわりとすぐに健吾と…あと季莉に襲われたんだよね…」

「…季莉……」

未久がぴくりと反応した。
確か未久と季莉はバレーボール部のチームメイトだったと記憶している。
そして、賢吾。
曲がったことを嫌う賢吾にとって、紗羅たちを襲うことは真っ直ぐな正義なのか。

「じゃあ、最初に聞こえた、銃の音は…?」

「そりゃ俺だ、紗羅と麗が危なかったから、威嚇で空に向けて撃ったんだよ」

遼子の疑問に間髪入れず健太が答えた。
プログラムに乗らないといった麗と、麗に付き従う健太と紗羅の言葉――物的証拠があるわけではないが、恐らく嘘ではないだろう。

「賢吾と湯浅…ということは、錬と鷹城もあわせて乗ったということか」

「松栄と鷹城?
 さあ…俺たちが見たのは榊原と湯浅だけだったからな。
 そうか、そういう班構成になってるのか。
 なあ芳野、他の班がどうなってるか、わかるか?」

麗が訊いた。
麗たちは最初の出発だったので、他の班の構成がわからない。
出発直後に賢吾たちに襲われたのなら隠れて他の班の行動を見ることもできなかっただろうから、気の毒なことに先に出発するメリットはほぼ何もなかったと言える。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/525.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice