過去ログ - 〜 イグノラント・ワールド 〜 「無知の世界」     
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358:名無しにかわりお送りします>>353続き ◆BVLppWjYzA[saga]
2014/06/04(水) 18:49:08.74 ID:1rAdxFKX0
その声の主はリンの頭を持ち上げて、自分の膝に乗せた。
そうされる事でリンはハッキリと声の主を目で捉えることが出来た。艶やかな黒髪を左右に結い、心配で心配で居ても立っていられないとでもいいたげな顔から覗く薄茶色の瞳。
草薙 レミ、このゲーム内でレイナと名乗る少女である。

リン 「れ……イナ、さん……?」

レイナ 「リンさん! ……良かった、自力で立てますか?」

薄茶の瞳に溢れていた水晶のような涙を拭いながらレイナはそう聞いた。
その発言が耳に届くと間発入れずに首を横に振る。どうやら立てないと言っているようだ。
そんな返答が返ってくるとレイナは難しい顔を作った。しばし思案を巡らせてみる。何か良い方法などないものか、と。
そうして時間だけが過ぎてゆく___。
と、

レイナ 「あ。私はやっぱり無能です。答えなんて目の前にあるのに……」

何故もこう、気付かなかったのだろうか。答えなんて簡単じゃないかと苦笑を浮かべた。

レイナ 「リンさん。良いですか、よく聞いてください」

レイナ 「今から私はリンさんに回復魔法をかけます。その間、動かないでほしいのです」


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