過去ログ - 〜 イグノラント・ワールド 〜 「無知の世界」     
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361:名無しにかわりお送りします>>358続き ◆BVLppWjYzA[saga]
2014/06/08(日) 04:47:10.30 ID:w3Uzo1Tv0
レイナの発した提案に僅かながら首を動かす動作を見せた。
それは見る者により読み取れれる意図が異なる動作だ。どうやらレイナは、その動作が『何故?』、と問うていると捉えたらしい。
レイナは人差し指を顎に立ててしばし思案を巡らせた。そして___おもむろに口を開いた。

レイナ 「___それは、魔法を傷一点にのみ、かけるためです」

おもむろに発せられた言葉の意味を理解できなかったのであろう。
リンは眉を八の字に曲げて、難しい顔を作った。するとそれを見かねたかのようにレイナが再び唇を開く。

レイナ 「えぇー、とですね。あれです。本来全体にかける回復魔法を一点に集中させれば、余分な部分にかからない分、治癒効果の向上が計れると思ったのです」

レイナ 「それにリンさんは、助けに入りたいのでしょう? なら、早く回復するに越したことは無いはずです」

そこまでいってレイナは口を閉ざした。
頭の回るレイナの発した言葉の意味を噛み砕きながら少しずつ理解していく。そして最後にレイナの発した言葉に少し目を見開いて見せた。
何故分かったの? と言わんばかりに……。
と、

レイナ 「図星みたい……ですね?」


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