過去ログ - 〜 イグノラント・ワールド 〜 「無知の世界」     
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365:名無しにかわりお送りします>>361続き ◆BVLppWjYzA[saga]
2014/06/22(日) 03:32:17.91 ID:mopr0UmY0
僅かな驚きの表情を見かねてレイナが問う。
リンは逡巡の色を見せて低く唸り、レイナの問いただすような視線に気圧されながらこくんと小さくうなずいた。
やっと観念したか。とでもいいたげなため息が頭上で鳴る。……リンは何となく、初めから考えを読まれていたような気がした。

レイナ 「本当にリンさんは、“分かりやすい”人ですね。嘘が苦手なんですねきっと」

リン 「……変わらないね」

レイナ 「? 何か言いましたか?」

リン 「……何にも」

不思議そうに目をのぞき込んでくるレイナにふるふると首を振ってそう答える。
どうせ、今ここで話しても信じてくれないだろう。そんな考えが脳裏をよぎる瞬間。何かを思い出したようにレイナが「あ」と声を発した。

レイナ 「忘れてしまうところでした。リンさん、どうします?」

レイナ 「助けたいなら、考えている暇は無いと思います」

何を思い出したかと思えば回復のことだ。と言うか話を振ってきたのはレイナ本人であるのに、彼女の記憶能力を少し疑う。
と。そうこうしている暇はないと自分に言い聞かせると、リンは意を決した様な表情でレイナの瞳を見つめた。

リン 「……頼んだ……」


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