過去ログ - 〜 イグノラント・ワールド 〜 「無知の世界」     
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368:名無しにかわりお送りします>>367続き ◆BVLppWjYzA[saga]
2014/06/22(日) 04:28:24.34 ID:mopr0UmY0
どうやらこの魔法は一種の自己犠牲系統のモノらしい。術者の何らかを削り、対象に魔法+何らかの倍増効果を与える魔法。
〈ヒュラー・フェルン〉もその内の一つなのだろう。この系統の魔法は誤算すると自分自身を危険に晒してしまうのだ。レイナはリンを、リンの願いを叶えるためにそんなリスクを犯したのだとしたら、何だか、申し訳ない。

リン 「大丈夫? 凄い魔法だけど、何を削ったの? 体力? 力?」

数瞬前とは打って変わった体の軽さに驚きながら、今だふらふらしているレイナに問う。
そこまでのリスクを払ったレイナが心配だった。でも

レイナ 「だ、大丈夫……です。スタミナを削っただけなので……」

答えた内容がただの走るなどの動作に使われるスタミナだったものだから。心配するのを止めた。

リン 「……有り難う。レイナさん。お陰で戦えるよ」

レイナ 「……いえいえ。助けるのは、と、当然ですから」

リン 「そう。……行ってくる。有り難うレイナさん。本当に」

感謝しなければならない。削ったモノがどうあれそれを使おうとしてくれた彼女に。
リンはレイナに微笑みかけてから二人の方を一瞥すると、その場所めがけて走り出した。


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