過去ログ - 〜 イグノラント・ワールド 〜 「無知の世界」     
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406:>>405続き ◆nZhKGkSNSA[saga sage]
2014/08/21(木) 00:18:51.22 ID:8kugJtyB0
ギリーはそれを聴いて、「出来ねぇからこうなってんじゃねえか」と心の中で怒鳴りながら、素直に従う素振りを見せた。
だがつい前日と変わらず、ログアウトキーはプッシュする事が出来ず、「ほぅら」とでもいいたげな視線を監視ポリスに送った。
それを見ていた監視ポリスは表情一つ動かさず、何か納得するように首を振るだけだった。

監視ポリス「成る程。本当に落ちれなくなっているんだね」

ギリー「そうなんですよ。もう一日経つんですけどね、一向に改善されねぇみたいで……」

監視ポリス「大丈夫ですよ。私が来たからには安心ください。必ず元に戻しますので」

監視ポリスはその場でメニューアイコンを開き、回線状態を確認したりの作業に移りながらギリーにそう告げた。
作業の手際さとその言葉からギリーは、幾分か感情が和らいだ気がしたのだった。



 ◇



キラは今、驚きに捕らわれていた。
そして同時に、安堵していた。
同時刻。管理ポリスの配属に気付いていないこの面子は、ユキナという真紅の殺意との死闘を繰り広げている真っ最中だ。
大鎌を携えそれで以て凶剣を防いだ人物。身を徹して戦いに舞い戻った少女にキラは、意識を向けていた。


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