過去ログ - 精霊「あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の……」妖精「両方!両方!!」
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1: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:07:33.13 ID:NLV8PeA+0
精霊「ちょっ」

妖精「両方です!嘘は言ってません!!早くください!!」

精霊「いえ嘘ですよね!?あなたこの練習に付き合ってくれるって言ったじゃないですか!」

妖精「練習なんざ知るか!目の前に金目のものがあるんだ!ほらよこせッ!よこせよッ!!」ガスッガスッ

精霊「やめてください!無理に奪おうとしないでください!」

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2: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:07:55.12 ID:NLV8PeA+0
妖精「アンタ目の前に金塊が転がってたらどうする!?私なら拾うね!!」グググ

精霊「おまわりさんに届けます!というかコレは落し物じゃなくて大事な備品ですから離してください!」グググ

妖精「ハッ!笑わせるな!元々私ゃコレが目当てでアンタに近づいたんだよ!」
以下略



3: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:08:22.39 ID:NLV8PeA+0
――――――
―――


精霊「落ち着きましたか?」
以下略



4: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:08:56.15 ID:NLV8PeA+0
精霊「はぁ、守銭奴のあなたが珍しく私の為に練習に付き合ってくれると思ったらこれですか」

妖精「タイムイズマネー、時は金なり。貰えるものは病気と災厄以外なら何でも貰う」

精霊「あなた絶対その言葉の意味分かってないですよね」
以下略



5: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:09:29.17 ID:NLV8PeA+0
妖精「あーあ、せっかくご褒美に何か貰えると思ってこんな茶番劇に付き合ったのに。貰ったのは頭に一発だよ」

精霊「そういう卑しい感情があるからいけないのです。と、いうより何一つ練習に付き合ってもらっていないのですが」

妖精「大体さーこんな森の奥の誰も近づかないような湖でこんなことやって何になるのさ?」
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6: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:09:59.68 ID:NLV8PeA+0
精霊「だ、だって森に住む人もいなければ動物さん達だって魔物に追われて年々減ってるじゃないですかー!」

精霊「だから動物さん達と共存できるような人が増えてくれれば……うう……」ウルウル

妖精「あーはいはい、泣くな泣くな。よしよししてあげます」ナデナデ
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7: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:10:27.67 ID:NLV8PeA+0
妖精「森を活気付かせたいって言うなら私も協力させてもらいますよ、これでもココの住人ですからね」

精霊「ありがとうございます!根は優しい人だって信じてましたよ!」

妖精「まぁ、こっちの方は応相談ですけどね」
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8: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:10:53.54 ID:NLV8PeA+0
妖精「まぁ話題性ってので着眼点はいいと思うよ。存在が知られてなけりゃ来るものも来ないしね」

精霊「そうですねぇ……だからこその金の斧と銀の斧を!」

妖精「今のご時勢斧を片手に木を切りに来る奴なんていないっての。重機の時代だよ」
以下略



9: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:11:20.01 ID:NLV8PeA+0
妖精「でも結局こんなことしても活気付いたりはしないよ」

精霊「そうですか?神秘性があれば若い方なんかは興味を持ちそうですが……」

妖精「だぁー!古臭い!そういう前時代な感性じゃダメんですよ!」
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10: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:11:47.80 ID:NLV8PeA+0
妖精「んー、でも時代遅れのお遊戯会をするくらいならもっと効率的なものがあるんだけどね」

精霊「効率ですか?というと……やっぱり資金繰りですか」

妖精「そ、何をするにもお金は必要。集客と儲けを両立させるようなものが一つだけあるんですよ!」
以下略



11: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:12:15.21 ID:NLV8PeA+0
妖精「共存したいんでしょ!?何が不満なんですか!?恵まれた顔に恵まれた体付きしやがって!私への当て付けか!?」

精霊「知りませんよあなたの事なんて。あと共存したいのは動物さん達であって私ではありません」

妖精「ハッ!お高くとまっちゃってさ!高貴なあなたには私の事なんてわかりはしないんだろうね!」
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12: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:12:43.39 ID:NLV8PeA+0
妖精「でも人呼んでもその後どうするかってのも考えなきゃですよ」

精霊「そうですね、折り合いが上手くいかないと森の動物さん達も怯えてしまいますし」

妖精「実際ここへ足を運んでくるような奴等なんて碌なのいなさそうですね。多分狩りやらなにやらで」
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13: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:13:10.48 ID:NLV8PeA+0
精霊「むぅ……出来れば住んでほしいしなぁ……」

精霊「そういった人たちを選定した方がいいのでしょうか」

妖精「そりゃさすがに無理でしょうに。こんな木と草しかない場所に呼ぶってのがそもそも無理な話で」
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14: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:13:37.57 ID:NLV8PeA+0
妖精「そう!そもそもこの森は綺麗なのがウリなんですからソレを踏まえて」

精霊「だとすると……簡単なキャンプ場とか?働ける人を募集して……」

妖精「美しい森だ、この森を切り拓いてゴルフ場を作ろう」
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15: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:14:14.65 ID:NLV8PeA+0
――――――
―――


妖精「武力行使はよくないよ、冗談ですよ、脳天直下はやめてくださいよ」ドクドクドク
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16: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:14:42.30 ID:NLV8PeA+0
精霊「んー、でもやっぱり難しい。私の考え方が甘いのでしょうか……」

妖精「水商売もダメ開拓もダメ、他に何が残っているのやら」

精霊「……ところであなた、実はお金儲けの方向へ持っていこうとしてません?」
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17: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:15:43.45 ID:NLV8PeA+0
精霊「妖精は清らかでなければなりません、あなたのように穢れきっていては森の風紀に関わりますよ」クドクド

妖精「あーはいはい、そうっすねー」ホジホジ

精霊「聞く気ありますか?」スチャ
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18: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:16:20.38 ID:NLV8PeA+0
妖精「さっきも同じようなこと言いましたが、今の時代神秘性だけじゃ人は集まりません!」

妖精「何をするにも金金金。この先どんなものでも生きる残るにはコレが必要なんです!!」グッ

精霊「なんだか汚い話になりそうですね」
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19: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:16:58.37 ID:NLV8PeA+0
妖精「悲しいことに今はそれが人と人との繋がりなんです……」

妖精「どんな種族でもお金にならなきゃ生きてはいけない。あなたは精霊だから関係ないでしょうけど」

精霊「むぅ……」
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20: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:17:24.54 ID:NLV8PeA+0
妖精「先立つものは必要。私みたいな妖精だってそう、住む場所が無くなればどこかで食い扶持を探さなきゃいけない。そりゃお金に汚くもなりますよ」

妖精「魔法が存在してなお、機械が発達する矛盾したこの世界。自然が……妖精が住む場所が無くなっていくのは辛いものがあります」

妖精「でも……この場所の存続、皆が暮らしていくには少しでも切り捨てて生きていかなきゃいけないんですよ、時代に合わせてね」
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21: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/10(火) 04:18:23.63 ID:NLV8PeA+0
精霊「実家がお金持ちなのにあなた気持ちが悪いほどお金に執着しますね」

妖精「いくらあっても足りないからね、夢はでっかく世界征服」マジキチスマイル

精霊「動物さん達に相談した方がいいかも……あなたに話すのがそもそもの間違いでした」
以下略



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