24: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:18:17.88 ID:ewdYN1oo0
廃墟の中は、当然といえば当然だが、がらんどうだった
本も棚も掲示物も、蛍光灯の一つすらなかった
窓はかろうじて設置されているといった程度で、ところどころひび割れていた
すきま風がびゅうっと鳴り、私の体をすり抜ける
風は冷たかった
一歩、また一歩と歩くたび、足音が響き渡る
私の影だけが、何も無い図書館に映し出される
あたりはだんだんと暗くなってきていた
私の心も、あの太陽と同じ……だんだんと沈んでいくように感じた
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