過去ログ - 勇者「百年ずっと、待ってたよ」
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21: ◆TRhdaykzHI[saga]
2013/12/11(水) 04:10:49.71 ID:W1tAHp8so




国王「いや、咎めたわけではない。むしろ本心を言ってくれて嬉しいとさえ思う。
   勇者。お主は優しく聡明な少年じゃ。どれだけ魔法が使えるか、とかそういうことではなく、な。その目を見れば誰でも分かる」
   
勇者「……」

国王「不思議な色の瞳じゃ。秘めたる力強さを感じさせる。そういえば最初わしに会った時も物怖じせずにこの謁見の間に来たのう。
   随分肝の据わった子どもじゃと思ったわい。ハッハッハ」
   
勇者「そうでしたっけ……」

国王「臆するな勇者。お主は確かに『勇者』じゃよ。国王のお墨付きじゃ」

勇者「……はい。ありがとうございます」

勇者「魔王を倒し、この国……いえ人類の平和のために、この身全て捧げる覚悟はできています。僕が何者であっても、必ず皆の期待に応えてみせます」

国王「その意気じゃ。さて、お主は剣ではなく杖を選んだのじゃったな」

勇者「はい。剣はあまり好きではないので」

国王「ではこの『光の杖』をお主に。旅の心強き供になってくれよう」

勇者「ありがとうございます」

国王「まだまだお主とここで話をしたいとは思うが、これ以上旅立ちを遅らせるのは無粋じゃな。勇者よ、気をつけるのじゃぞ。魔族は強いぞ」

勇者「ええ、十分用心します。では国王様、行って参ります。2年間お世話になりました」

国王「うむ……」







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