過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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10: ◆cvvZKri7SI[saga sage]
2013/12/11(水) 04:47:31.91 ID:3XmGIBxHo

 もことは、私の名前だ。対木もこ。高校一年生。十月一日生まれ、身長百……四十、くらい。
 嘘ではない。

 学校が私服での通学を認めているので、周りに漏れず私も私服だ。
 個人的には、私服登校でよかったと思っている。一応それをこの高校の進学理由の一つに挙げられる程度には無視してはいない。

 というのも、私は同年代の中では割かし背の低い方で、現に今のこのクラスでも背の順に並べたら前から二番目になるくらいだ。
 一番前ではなかったことにより、不必要に注目を浴びることは避けられたけれど、考えてみればブービーなのでさして大分的には変わらない。
 そんな私が制服を着たところで、まぁ概ね殆んどの場合が似合わないだろう。馬子にも衣装というか、孫にも衣装だ。サイズを幾ら合わせても、服に着られている感は否めないだろう。初めておしゃれした小学生みたいになりそうで嫌だ。


 そんなわけで、私は私服登校に大賛成である。
 そんな教室に、物凄く変な奴がやってきた。


 予め念のために言っておくと、勿論この時点で私と彼女に接点はない。

 なので、最初彼女が教室に現れたとき、ざわつく教室のクラスメイトに漏れず、私も似たような反応をしていた。

 季節は五月だったか六月だったか。どちらにせよ夏にはまだ早い。私の住む愛知県が全国でも平均気温では低くない方とはいえ、それでも彼女の出で立ちには疑問を抱かずにはいられなかった。


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