過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
↓
1-
覧
板
20
2
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:39:33.09 ID:3XmGIBxHo
私が初めて彼女に出会ったのは、おおよそ今から一年ほど前になる。
高校に入学する際に、何か一つ新しく始めようと思ったわけで、そこで出会ったのが麻雀だった。
厳密に言えば高校に入学する際というより、中学を卒業する前だったかもしれない。
中学三年の冬という、卒業と春休みが見えてきて騒がしいような静かになるような、多分のその両方がないまぜになった、いわゆる“手持ち無沙汰”という気分を味わった人は、きっと私以外にもいるだろう。
いずれにしても高校入学という事が私の中での一つの線引きだったので、結論としては同じなのかもしれない。
冬休みはどうするだとか、高校はどこに行くだとか、そういったクラスの会話からは遠ざかるように私は麻雀のルールを頭に入れ始めたのだ。
そんな私にとって一つ幸運だったのは、なんとなく選んだ麻雀が私には非常に合っていたということである。
その幸運と引き換えたわけではないながら、私の選んだ地元、覚山王高校の麻雀部は、お世辞にも強豪とは言えず。全国大会はおろか地区大会すらまともに勝ち上がったことがないらしかった。
まぁ、もとより冬に覚えた麻雀である。全国だのなんだのと言ったことには、興味がなかった。部があって、学校帰りにタダで打てればそれでいい。
今でこそ麻雀と言う競技が世界に広く浸透し始めたわけだけれど、それでもまだ高校生にとって麻雀を打つには、部に入らないとかなり条件が限られるのだ。
まさか制服で街中のフリー麻雀に紛れ込むわけにも行かないだろう。というか、確実に入り口で門前払いだ。
もしかしたら近い将来それくらいは許されるような時代になるかもしれないけれど、少なくとも現時点でそれがなされていないことには私にとって意味がない。
着替えて私服で健全な時間にいく分にはお咎めなしだろう。ただ、何しろお金がかかる。高校生の小遣いではさしたる時間は打てないだろう。
ネットなら簡単に打てるけれど、折角始めたのだから、実際に牌を触りたいと思うのも必然だ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
118Res/117.86 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1386704323/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice