過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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21: ◆cvvZKri7SI[saga sage]
2013/12/11(水) 04:54:54.35 ID:3XmGIBxHo

「んー……」

 やはり元よりカレーうどんは好きではないのかもしれない。一本一本ゆっくりと啜るナース服。

「っていうか、なんでカレーうどんに卵が入ってるんや」

 慣れろ。

 関西でカレーうどんが普及しているのかどうかは知らない。関西、とりわけ大阪なんて言ったら一年中たこ焼きとお好み焼きを食べているイメージしかない。

「それは幾らなんでも偏見やで? もっと一杯美味しいのあるもん」

 もんなんて言われても知らん。後は明石焼きくらいしか食べたことはない。
 しかもあれ、やたと汁だか出汁だかが熱いのはなんなんだ。火傷した記憶があるぞ。

「ええとぉ、串カツやろぉ? てっちりやろぉ? あ、うどん言うたらかすうどん言うのもありますよーぅ」

 あぁ、二度漬け禁止って奴か。テレビか何かで見た記憶がある。
 でもまぁ、味噌カツに比べたらな。鍋だってホルモンなりコーチンなりあるし。

「い、意外と負けず嫌いなんやなぁ……」

 いや別にそう言うわけではないけれど。
 ただ普段食べなれてるものの方が良いイメージなのは当然なだけで?

「そ、そうかなぁ……」

 つるつると麺を啜る。そんなペースだと昼休みが終わってしまう。
 最も、その頃にはさすがにこいつも帰るだろう。まさか授業中まで私の横にいるわけないだろうし。
 そう考えると、こいつとももう十五分くらいでおさらばか。
 短いようで長かった。

「勝手に締めくくらんといてぇなぁ……。……、あ、え?」

 なんだ?

「え、あ、えぇ?」

 なんだよ。

「もこちゃん、なんか麺の下から変なん出てきたぁ」

 変なの……?

 箸とレンゲでカレーうどんをかきわける。
 そしてナース服が驚いた表情を浮かべた。

「カレーうどんからご飯出てきたぁ!?」


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