過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
1- 20
43: ◆cvvZKri7SI[saga sage]
2013/12/11(水) 05:07:31.35 ID:3XmGIBxHo

 隣の空き教室は、まぁ文字通り空きなので、鍵はかかっていない。
 用途として何をしているのかは今一謎で、ここで何かしたことは入学してから未だにない。
 単純に壊れていて使うと危ない椅子だったり、落書きやらなんやらで綺麗でない机だったり、まぁそういう不良品のとりあえずの置き場になっているようだ。

「……」
「対木さん?」
「いや、なんでもない」

 首をかしげる委員長を制して、掃除用具入れの取っ手に手を掛ける。
 手を掛けて、

 開け──

 ──ると。


「……」
「きゃ、きゃあああああっ!」


 どさりと。

 私に向かって、何かが倒れてきた。
 咄嗟に私が抱えたそれは、人の形をした、

 というより、人そのものだ。

 いや。その言葉も正しくない。

 何故ならそれは、既に死んでいた。

 人だったもの──分かりやすく、死体と言うのが一番簡潔で、的確だろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
118Res/117.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice