過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/13(金) 16:12:23.47 ID:1dwOiOSUo
ナース服が取り出した凶器が池から見つかったとは誰も言っていない。
それはつまり、委員長の自白ということになる。
「……もう、無理かな、って」
肩を震わせ、そう零した。
下がった目尻からは涙がうっすらと見える。
「全部、対木さんの言うとおり。虐められてて、それが辛くて」
殺した。
こくりと頷いた。ぽたりと涙が落ちる。
「委員長。もう良いよ」
「……」
そこから先は、私たちが聞くことではない。
警察で話してくれ。
「そう、だね……」
促されて立ち上がる。
力ない足取りは、少し風が吹けば倒れてしまいそうだった。
だけれど。いくら風が吹いても、もう動かない人がいる。
だからしゃきっと歩け。
そしてさよならだ。
「……ごめんね」
何度聞いたか分からないその言葉に。
「……」
返すべき言葉なんて、今度こそなかった。
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